Sharperlightに関心をお寄せいただきありがとうございます。このドキュメントでは、SharperlightをWindowsデスクトップコンピューターまたはアプリケーションサーバーに展開するためのインストール手順について説明します。Sharperlightをあまりご存知ではないユーザーの皆さま、Sharperlightは、複数のアプリケーションシステムに同時にシームレスにアクセスできるセルフサービスの分析およびレポートフレームワークです。ユーザーは、MicrosoftExcel®にリンクしたり、Webブラウザーに公開可能なWebクエリを作成するために使用する、単純なクエリインターフェイスの恩恵を受けます。
Sharperlightは、データモデルと呼ばれるデータ抽象化レイヤーを使用して、データソースとユーザーとの簡単で高度に安全なコミュニケーションを実現します。
1.1 さあ、はじめましょう
Sharperlightソフトウェアは、独自のデータアクセス層を使用してデータソースに安全に接続できるアプリケーションサーバーに、インストールされるよう設計されています。情報の利用者は、アプリケーションサーバーでホストされているSharperlight Webサービスにログインし、Webブラウザーを介しレポートとダッシュボードを開くことができます。Webクエリは、Sharperlightサービスにリモート接続可能なリッチデスクトップクライアントで作成されます。同じデスクトップクライアントをMicrosoftExcelにシームレスに統合することも可能です。
通常、Sharperlight実装は、WebクエリまたはSharperlight XLアドインの使用を管理するユーザー向けに、アプリケーションサーバーへのサーバーインストールと、末端コンピューターへのクライアントインストールで構成されます。Webブラウザーを介しWebサービスにアクセスするユーザーは、クライアントのインストールは必要ありません。サーバーコンポーネントとクライアントコンポーネントは1つのインストーラーファイルにまとめてパッケージングされていますが、用途に応じてそれらの機能をインストール時に、有効または無効にすることでが可能です。
Sharperlightをインストールする場合、それが真新しいサイトである場合は、クライアントコンピューターにSharperlightをインストールする前に、アプリケーションサーバーにインストールを行い、適切な設定をする必要があります。既存のサイトを新しいバージョンのSharperlightに更新する場合は、サーバー上のSharperlightを更新してからクライアントコンピューターのSharperlightを更新します。
データモデルインストーラーを使用したデータモデルの準備とクライアントセットアップでのデータソースへのローカル接続の設定は、Sharperlightサービスをホストするアプリケーションサーバーでのみ実行する必要があります。Sharperlightデスクトップクライアントにアクセスする末端ユーザーは、クライアントセットアップでリモート接続を使用する必要があります。これにより、より速いクエリの作成やより安定したネットワーク接続の実現、さらには更新が容易になります。
1.2 前提条件
Sharperlight 5.2のリリースは、Microsoft .NET Framework 4.6.1で開発され、Microsoft .NET Framework4.6.1に依存しています。つまり、Sharperlight 5.2のオペレーティングシステムの最小要件は、Service Pack1を搭載したWindows7とWindowsServer 2008R2です。他のオペレーティングシステムは、Sharperlight Webサービスによって公開されたWebコンテンツにアクセスして利用できます。これは、Webレポート、チャート、およびダッシュボードをほとんどのWebブラウザーで表示できるためです(追加のプラグインは必要ありません)。
Sharperlightには、ライセンスとユーザー設定を格納するデータベースをホストするためのMicrosoftSQLServer®のインスタンスが必要です。Microsoft SQL Expressは、Microsoft SQLServerのライセンス版をインストールするための無料の代替手段です。
Sharperlight Excelアドインは、Microsoft Excel 2007、2010、2013、2016、2019、およびOffice 365のローカルオフラインインストールと互換性があります。アドインは、インストールプロセス中にMicrosoftExcelに自動的に登録されます。
